snowxのいろいろ雑記ブログ

雪のない季節にはサイクリング、雪のある季節にはスノーボード、一年通して家での筋トレやダイエット、そして日々思ったことなどを書いています。また、読んでおもしろかった本や使ってみて良かった物のこと、良くなかった物のことなども一緒に書いています。

スノボ日記⑩ 新しい板の次の新しい板。

こんにちは。

年末のお休みに入りスノボばかりしていました。

本日は天気が悪い(雨)ですので最初のお休みです。

今回は新しい板の次に来た新しい板のお話です。

 

一枚目の新しい板とはこれですね。

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折れましたけど。

 

そして次の新し板とはこれです。

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一枚目の板はナイトロ・ビースト。

二枚目のはローム・マウンテンディビジョンという板です。

この二枚目の板は初めて乗るタイプの板で、デレクショナルのハイブリットキャンパーというタイプの板です。

 

今回は新しい板に乗った感想を書いてみたいと思います。

 

まずは板の種類についてから書いてから始めようかと思います。

それでは、よろしくお願いします。

 

目次

 

スノーボードの板の種類について

スノボの板には大きく分けて2種類あります。

 先ほど書いたデレクショナルツインチップの2種類です。

 

デレクショナルとは前の方(ノーズって言います)と後ろの方(テールって言います)の固さが違う板のことを言います。

一般的に形もノーズとテールで違うことも多く、前が長くて後ろが短い形状になっています。

ちなみにノーズとテールの形や長さが同じで固さが違う板でデレクショナルツインというものもありますが、ここでは割愛します。

色々書くと長くなっちゃうので。

このデレクショナルの良いところは滑走性能が高い、ということです。

スノボは色々な雪の上を滑るスポーツです。

キレイに整備されたゲレンデ、積もったばかりの新雪、暖かくなって溶けてボコボコになっている春の雪。

ひと言に雪と言っても色々あります。

色々な雪の上を滑って楽しめる、それがデレクショナルの板の特徴になります。

 

ツインチップとはノーズとテールの形が同じ、固さも同じ板のことを言います。

一般的にトリックを行う時に使う板でジャンプやレール、ボックスなどのアイテムで遊ぶ時に使う板です。

この形状の板の良いところは先ほども書いた通りトリックがしやすい、ということです。

今は滑っている間に飛んだり回ったりするグラウンドトリック(略してグラトリって

呼ばれてます)が流行っていますが、その時に使う板はこのツインチップであることがほとんどです。

なんといっても回転系の技がしやすいのが大きな特徴ですね。

 

さらに最近は新雪を滑るために作られて板やゲレンデの上で楽しく滑れるように作られた板もあります。

しかしこの二つの形状の違いを知っていればまずは問題ないと思います。

キャンパー形状の違いについて

次にキャンパー形状についてです。

まずはキャンパーとは何ぞや、ということから。

 

スノーボードを床に置いてみてください。

横から見るとスノーボードって平らの板じゃないことが分かります。

最も昔からある形状、それがキャンパーです。

具体的に説明しますと、ノーズとテールが床についていて真ん中あたりが浮いているもの、それがキャンパーです。

これはスノーボードでターンする場合、特にカービングターンと言ってエッジを雪面に食い込ませてターンする時に板が曲がりやすいようにするためです。

このように曲がっていると板を雪面にグッと押し付けやすいんですね。

 

逆に真ん中が浮いていなくて両端が上がっているもの(つまりキャンパーとは逆方向に曲がっているもの)をロッカーと言います。

これはトリックがしやすかったり、新雪の上を滑りやすくするためにこのような形状にしてあります。

さらに現在は板が波打っている形状のダブルキャンパーや、いいとこどりを狙ったハイブリットキャンパーなんていう板もあり選ぶのが大変です。

 

乗り味に関しては好みがありますので、お店の人に相談してみるか試乗会に行って確かめてもらうのが一番いいかと思います。

ちなみにどれが良くてどれがダメかなんてものはありません。

自分のやりたいことや好みに合わせて選ぶのが一番かと思います。

 

以上、板の形状についてざっくりと説明してみました。

ついでにメーカーによって呼び方が違う場合もあることもお伝えしておきます。

ハイブリットキャンパーに初めて乗ってみた

さて、ここまでは前置きです。

ここからは新しい板の感想を書いていきたいと思います。

 

今回買ってきた板のプロフィール部分を拡大すると

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 こうなります。

つまりこの板はデレクショナルのハイブリットキャンパー(ロッカーとキャンパーを組み合わせてあるよ、ということです)ということですね。

そして固さ(FLEXというやつです)は8、かなり固い板であるということになります。

ちなみに折れた板も固さは8で今回はかなり固い板をわざと選んで買いました。

 

実は私、デレクショナルの板をメインにして乗るのは15年ぶりでハイブリットキャンパーの板は初めて乗るのです。

ここ15年ほどは普通のキャンパー形状の板しか買っていませんし、ツインチップの板しか買っていませんでした。

ツインチップでも普通に滑る分には困りませんし、スイッチ(普段と逆向きに滑ること)をしたい時もツインチップの方が楽だと思っていましたから。

しかし今回板が折れた時に代わりの板を探しに行ったときにいつもお世話になっているお店のアドバイザーさんに強力にプッシュされての板を買ってきました。

そりゃ

「ぜひ乗ってみて欲しい!」

なんて言われたら選ばざるをえないじゃないですか(笑)

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オールマウンテンボードの第一印象

乗ってみての第一印象は

「乗りやすい!」

の一言でした。

ツインチップの板の場合、大きなキッカー(ジャンプ台のカッコつけた呼び方です)で飛んだりしても大丈夫なようにするためか、板のすべて部分が固い場合があります。

特に折れた板の場合はオリンピックなんかの選手が使う板でしたので、とにかく固くて全く曲がらないという感じだったのですが、こちらの板の場合は凸凹や新雪の上でもノーズが上がりやすいようにしているためか、真ん中が柔らかく作ってありました。

同じ固さ(FLEX8)でも随分と味付けが違うなあと感じました。

 

さらに板が太く作られているため、圧雪していない場所でも沈み込みにくく、圧雪してある場所ではターン中に板を立てやすかったです。

どんなところでもハイスピードで滑っていけるというのがこの板の売りなのですが、確かにその通りと感じました。

ボコボコのバーンに突っ込んでノーズが上がってしまっても、テールがしっかりとしているために後ろに倒れずに体を残すことが出来ます。

これ、なかなかいいぞ、というのが最初の印象でした。

ただし、太くて固い板のせいかワンフット(リフト降りた後なんかに片足だけで滑っていくこと)はやりにくいですね、この板。

だんだんホントの姿を見せ始めた…

そしてこの板を使い始めて四日間連続で滑り続けてわかってきたこともあります。

この板は簡単そうで実はかなり難しいということ。

最近の道具すべてで言えることなのですが、性能が良すぎて使いこなすことが難しい。

どういうことかと言いますと、道具が高性能すぎて道具のすべての性能を使い切らなくても使えてしまう、ということです。

普通に扱って滑る・曲がる・止まるならば簡単に出来るのですが、さらに追い込んで同じ動きをしようとすると私の技術では抑えきれない、または全く想像していなかった動きをすることが分かってきました。

そりゃ今年はもう作っていないにしてもROMEというメーカーのハイエンドモデルですからそんなに簡単なモノじゃないとは思っていました。

しかしこんなに予想外の動きをするとは思っていませんでした。

 

ハイブリットキャンパー、難しいです。

 

具体的にどんな動きをするかと言いますと、ターンの中盤から後半に板をしっかりと踏んだ時の動きが今まで使っていた板の動きとは全く違っていました。

板のプロフィールの写真を見てもらうとわかるのですが、この板はキャンパーになっている場所が後ろ足の下なのですね。

ですからターンの後半に板をグッと踏むと板が一気に曲がり跳ねてしまうのです。

今までには無かった感覚です。

最初に飛んでしまった時は正直、怖かった…。

この板と仲良くなって言うことを聞いてもらうにはまず、この形状に慣れなければいけないと思いました。

 

そしてもう一つ。

センター部分(足の間ですね)が柔らかいため、ハイスピードが怖い。

今まで固い板はすべてが固かったので真ん中が柔らかいこの板は少々怖いです。

まだ板に対して信頼が持てていないのでしょう。

制作者の方々に言ったらきっと

「もっと板を信頼して体を預けてくれよ(笑)」

と言われるのでしょうね。

ただ、これは長年の体に染みついた感覚なので修正がちょっと難しそうです。

これも慣れるまで使い込むしかないでしょうね。

最後に

今回は初めてディレクショナルのハイブリットキャンパーの板を買ったのでその感想を書いてみました。

今まで使っていたツインチップの板とは違い、色々な斜面を滑るのが楽しいと感じさせてくれる板です。

ツインチップがつまらない、ということではないですよ。

私、トリックしながら滑るのも大好きですから。

しかし今まで全く見向きもしなかった板を勧められ、縁があって乗ってみるといかに今まで食わず嫌いをしていたかが良くわかります。

 

今年はなかなか雪が多いシーズンです。

たまには今まで使ったことのない形や性能の道具を使っても楽しいシーズンに出来るのではないでしょうか?

もしお店で変わった道具に出会ったら一度手に取ってみるのも楽しいと思いますよ。

 

それでは今回はこれくらいで失礼します。

最後まで読んでくださってありがとうございました。